はじめに

一般にカルナーティック音楽は南インド古典音楽と、ヒンドスターニ音楽は北インド古典音楽と呼ばれています。 もともと体系的な区別なく発生・成長してきましたが、ここ1000年余りの時の流れの中で次第にそれぞれ独自な音楽 に発展しました。 人々はその長い聖典を文字に書かず暗唱しました。

その中でも「サマーヴェーダ」は1オクターブに7音階が登場するなど、聖典の詠唱(チャンティング)はより音楽的な要素を持つ ようになりました。アーリア人たちは「ヴェーダ」の成立から約700年もの間、文字に書かずに伝え続けたと言われています。 今でもインド音楽は暗唱して先生から生徒に伝えられています。これを口頭伝承と言って、アジアの国々そして日本の音楽にも受け つがれています。