6.インド・パキスタンの独立

第一次世界大戦が終わるとインドの独立運動が始まり、第二次世界大戦が終わった1947年8月15日インドとパキスタンは独立します。少数派であったイスラム教徒がイスラム国家建設をめざし、西パキスタンと東パキスタン(1971年にバングラデッシュとして独立)として分離独立を要求し、ヒンドゥー教徒が多数を占めるインドと分離独立しました。

独立後、インドは共和制の国家を樹立、マハラジャ制は廃止されます。こうして宮廷に仕えていたほとんどの音楽家は音楽の場と生活の糧を失うことになり、彼らの音楽はコンサートなど一般の市民の前で盛んに行われるようになりました。

音楽会議(ミュージック・コンファレンス)で次々にいろいろな流派に伝承されてきた音楽に接することができるようになり、一般市民の音楽ファンは次第に増えていき、特に大都市で冬のコンサートシーズンには連日連夜、にぎわうようになりました。