「基音の事」

基音は音階の中心で全てはここから始まる。
基音は唄い手の基準によって決められ、その音がSaになる。
音階はSa Re Ga Ma Pa Dha Ni Sa、(サ レ ガ マ パ ダ ニ サ)。

基音はドローン(通奏音)として鳴らされ、メロディは常にその基音を中心とした音階を唄う。
そして表現されるのはRaga(ラーガ)。
Ragaの音階は基音Saを中心に考えられている。
時に1時間以上におよぶ演奏の中、Saは不動の存在として音階の中心に居座っている。