notes収録したBandeshバンデッシュとSwara Bisterスワラビスタールの五線譜について

インド音楽を勉強している人にとっては常識的なことですが、そうでない方への楽譜の読み方の注意点です。

北インド音楽の後半でリズムサイクルを伴って演奏されるガットのパートは、Bandeshバンデッシュの楽曲をベースに即興演奏を行います。

そして即興をする際にはSwara Bisterスワラビスタールの練習が役立ちます。

Swara BisterはRaagのメロディーの法則を身につけるための音階練習として使います。
このメロディーを何千回・何万回と反復練習して、メロディーが脊髄反射的のようになるまで身体に染み込ませます。

そうすることで演奏しながら自由に即興のアイデアが浮かぶように訓練します。

Swara Bisterの五線譜では1小節の拍数が異なっていますが、これは拍子が異なるという意味ではなく、フレーズが韻を踏んでいると理解してください。
フレーズの数の組み合わせで即興を展開させていく性格上、常にフレーズの数を意識して練習する必要があります。
例えば各小節の頭にアクセントをつけて練習し、そうした感覚を養っていってください。

メロディと数の関係性の追求をして、面白い即興を導き出すことがこの音楽の醍醐味につながります。

ここではBandeshとSwara Bisterが揃っているRaagから順に公開していきます。
Swara Bisterノートの中にはArohi(上行)とAvarohi(下行)のみ収録されているRaagもあり、それらは後に紹介していくことにします。

収録されているBandeshの Vilambit Tintaalのメロディーの多くは、1拍目からではなく12拍目から始まります。
アウフタクトでスタートするコンポジションと理解してください。
そしてコンポジションは1拍目で終わります。
12拍目から始まり1拍目までの6拍のコンポジションということではなく、Sthayeeは繰り返し演奏されるコンポジションです。
そしてManjhとAntaraの場合は、12拍目から11拍目までの1サイクル演奏され、Sthayeeに引き継がれます。

Vilambitの場合は即興の帰着点を1拍目か、11拍目に置いてSthayeeに戻る方法がとられます。

Drut Tintaalのコンポジションは1拍目から始まるものと、9拍目から始まるコンポジションの2種類がメインですが、例外もあるので記号に注意してください。

+ = Sam(1拍目)
○= Kari(Tintaalの場合9拍目)

Drutの場合も9拍目から始まるコンポジションは、アウフタクトでスタートすると理解してください。
こちらも基本的に即興は1拍目か8拍目で終わりSthayeeに戻ります。

またインド譜から五線譜に移行する際に、インドの記譜法上8分音符と休符で書かれていても、五線譜での演奏上は4分音符になる場合は置き換えました。